AIゼーション vol.7
フリーランスの分散型仕事マッチングサービスと同じ名前なのでやや困惑しますが、こちらはAIアプリ開発用のプラットフォームの方です。
Braintrust Dataは、企業が大規模言語モデル(LLM)を迅速に評価し、AIの品質向上を支援するカリフォルニア発のスタートアップです。同社は、企業がAIの構築・評価・改善を効率的に行える環境を提供することを目指し、シードラウンドで510万ドルを調達しました。創業者のAnkur Goyal氏は、過去にAIベンチャーのImpiraを立ち上げ、Figmaに売却した実績を持ち、AIの評価ツールの必要性を強く感じていたことがこのプロジェクトの原動力となりました。
Braintrustは、AI開発者がモデルのパフォーマンスをリアルタイムで確認でき、コードの変更による影響を即座に評価するための専用ツールを提供しています。これにより、開発チームは迅速に問題を把握・修正できるため、プロジェクト全体の進行がスムーズになります。例えば、ZapierやNotionといった顧客は、Braintrustのツールを使ってAIモデルの性能評価とプロンプトの管理を効率化しており、AI導入によるエラーの低減に役立っています。
また、評価機能の他に、複数のプロンプトを比較するプロンプトプレイグラウンド、各実行間でのベンチマーク機能、OpenAIやAnthropicのモデルなどへのアクセスを提供するAIプロキシなど、利便性を高める機能も備えています。顧客は、自社のインフラ内でBraintrustを利用でき、プライバシーやセキュリティの懸念にも対応しています。
この分野には、GalileoやHumanloopなどの競合も存在し、AI評価ツールへの注目が高まっていますが、Braintrustは有力企業からの投資と業界の支持を得て急成長している企業です。
新時代のAWSとなり得るのか?目が離せません。
それではまた、ごきげんよう!